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ブロックチェーン技術ブログ

ブロックチェーン技術専門企業、コンセンサス・ベイスの代表によるビットコインなど暗号通貨やブロックチェーン技術のブログ

The DAOに関する間違った報道する方々へのお願い

The DAOに関する間違ったニュースやそれにもとづく間違った認識を持つ方々が増えるのではないか、という懸念と、それによって日本の産業の遅れを懸念して記事を書きます。 ビットコインに関しても、間違った報道が非常に多かったですし、それによって間違った認識をしている人が、未だに沢山おり非常に残念な状況かと思います。

書いている人は何者?

念のため言いますと、Ethererumなどのブロックチェーン技術を使い、大手大企業様と多くの仕事をしている者です。つまり、プロとして仕事をしている専門家です。逆に、ポジション・トークじゃないかと、疑われも仕方がありませんが、言っていることが正しいかは、ポジション・トークをしなそうな中立的な方(学者の方など)の意見も聞いて下さい。

言いたいことを一言でまとめると

The DAOに関する間違った認識による報道をしないで下さい。」ということです。

間違った報道の例

例は以下のような間違った報道です。

仮想通貨「イーサ」、52億円相当が不正送金 米紙報道

ビットコインの時と同じように間違った報道が、今後も増えそうと予想しています。

間違っている点

  • Ethereumの不具合や問題が原因ではなく、The DAOのプログラムの不具合が原因です。
  • 脆弱性があると指摘されていたのは、The DAOのプログラム(=コード、コントラクト)です。
  • 不正送金と言えど、その暗号通貨(ether)は、まだThe DAOの中にあります。The DAOの中で不正送金はされていますが、まだ攻撃者の自由に動かせる状態ではありません。不正送金は、明確に間違いではありませんが、一般の方が持つイメージと違うかと思います。

基礎知識

まず、理解するのに必要な基礎知識

  • Ethereum: 新しいスマートコントラクトや分散型アプリケーションのためのプラットフォーム。これだけでは意味がわからないでしょうが、ビットコインの機能を拡張した独自のプラットフォームとお考え下さい。
  • Ether: Ethereum上で利用される内部トークン、内部通貨。
  • DAO: 自律的分散組織 (一般名詞で、様々なDAOが存在します。)
  • The DAO: DAOを実現した一つのプロジェクト、実装。150億円程資金をetherで集めた。Ethereumプラットフォーム上のプログラムとして動作。

実際に起こったこと

実際に起きたことは以下の様なことです。

  • Ethereumというプラットフォームの、問題、不具合が原因ではない。
  • The DAOにあるetherが、そこから分割したDAO(子DAO)に送金された。
  • ただ27日間、攻撃者も子DAOからetherを引き出すことができない。つまり、27日間資金は子DAOにロックされている状態。
  • Ethereumプラットフォーム側の対応案は、以下の2つ。まだ実行されるかも不明です。
    • 現在、子DAOからetherを送金させないようにする変更をEthereumプラットフォーム側でするという案がある。
    • その後、その資金を元に戻す変更をするという提案もある (ただ、コミュニティ内で意見が割れている)

ですので、流出はしていますが、盗まれたとは現状では言い難いです。 最終的にこの流出したお金がどうなるかはまだわからない状況です。

個人的見解

ビットコインやEthereumを代表するブロックチェーン技術は非常に新しい分野で、まだ成熟しているとは言い難いものです。問題や不具合を抱えるであろうことは、容易に想像できます。 インターネットが出てきた時にも、匿名で危険だ、こんな不安定なもの使えない、違法な情報の拡散ややり取りに使えるなど、多くの批判や問題があったように、ブロックチェーン技術においてもそのようなことが起きるでしょう。問題ばかりに注目するのではなく、この技術が問題を上回るメリットを世の中に生み出すのかという視点でこの技術を見て頂ければ幸いです。

そして、また日本が世界から遅れを取らないことを祈るばかりです。

もっと詳しく知りたい

端的に最小限でしか説明していないので、深くはわからないでしょう。 もっと知りたい場合は、下記ブログが詳しいです。

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ブロックチェーン専門企業であるコンセンサス・ベイス(株)では、ブロックチェーンに興味のあるプログラマと学生アルバイトを募集しています。

三菱東京UFJ銀行によるMUFGコイン発行についての考察

びっくりするようなニュースが飛び込んできました。

三菱東京UFJ銀行さんが、独自コインであるMUFJコインを実運用するようなニュースです。 三菱東京UFJ、独自の仮想通貨発行へ 一般向けに来秋:朝日新聞デジタル

これが本当にビットコイン型の暗号通貨かは、まだ明確ではありませんが、そうだとすると非常に画期的です。 ただ、昔から銀行が暗号通貨を発行すればいいのではないか?というアイディアは言われ続けましたが、実は課題も色々あります。

ポイント

  • 同行の口座にある預金を「1コイン=1円」の比率でコインに交換する (ただ外で1コイン=1円以外で交換される可能性があるが、そこはどうするのか?)
  • 利用者同士のやり取りが可能 (中央集権型でなく、暗号通貨と思われる)
  • スマートフォンのアプリに取り込むなどして利用 (銀行のアプリ以外のサードパーティでもアプリ開発は可能?)
  • 会食後の「割り勘」などでの利用が想定? (それ以上に色々想定できるのでは?)
  • 空港で外貨に換えて引き出すこともできる? (交換するのは、三菱東京UFJ銀行さんのみ? 他の業者もできる?)
  • 手数料も大幅に安くなる (手数料はかかる。それは銀行への手数料か、トランザクション手数料か?)
  • コインを取り込んだスマホをかざせば現金を引き出せる新型ATMの開発も進めており、2018年春から順次、配備する予定(これは、凄い。日本のみ対応か?海外でも使えるか?)
  • さまざまな店舗と提携して支払いにコインを使えるようにする (ほぼ日本円として使える? ファイナリティ問題はどうする?)
  • ポイント制を導入する構想もある (ポイントもブロックチェーン上で表現? )
  • 将来的には、コインを中心とする「商圏」の構築につなげたい考え

気になる点

気になった点をまとめてみました。

  • 記事を読む限り、手数料を取るのでパブリックブロックチェーン系ではないかと推測される
  • ただ、一部が許可制になる可能性もある
  • 銀行に口座を作らなくてもいいというのは、画期的。ローカル(自分のスマホ上など)でアカウント(アドレス)を作れる?誰でも?だけど、AML(アンチマネーロンダリング)はどうするの?
  • 海外でも自由にコインが流通する? 海外でドルに変えたり、そのままMUFJコインで決済できる?
  • ノードは誰が管理する? 三菱東京UFJさんのみ? 誰でもできる? 承認制?
  • コンセンサスアルゴリズムは、何になるのか?
  • マイニングがあるなら、報酬はいくらか? MUFJコインで払われるのか?
  • テロ組織でも、中国のマイニングファームでも、マイニング(validating)すると手数料が貰えるのか?
  • 秘密鍵はどう管理されるのか?
  • スマホをなくしたなどして、秘密鍵をなくした時の手続はどうなるのか?
  • 外貨や、暗号通貨との交換所が出てきたりするのか、その場合のAML/KYCは?
  • 誰がソースコードを開発、管理するのか?
  • オープンソースか?
  • 仕様は公開されるのか?
  • ウォレットは誰でも作れるのか
  • ファイナリティに対しては、どう考えているのか? 特に銀行での通貨交換時
  • 通貨発行は、銀行のみか、マイニングでも貰えるか
  • マルチシグネチャのような複数人の承認がないとお金を動かせない、とかできる?

などなど。 色々気になります。

誰が実際に設計してるのですかね。設計ミスるとかなりヤバイことになるので、そこが非常に興味あります。 技術的にまだ未熟なところが多い中、様々な問題をどう解決するのか気になります。

可能性

  • 海外送金手数料が大幅に下がる可能性がある?
  • 海外で気軽にドルに変えたり、そのまま決済できる可能性が?
  • ビットコイン等の暗号通貨交換所で自動でビットコインに交換可能になる?
  • 非中央集権型取引所で、他の暗号通貨とトラストレスな状態でコインの交換ができるようになる未来もある?
  • 証券やFXなどの入金、決済に使えるようになる可能性も?
  • 決済機関の立場は?
  • 円をトラストレスにエスクロー可能? Yahooショッピング等のECサイトエスクロー料金も安くなる? 信託銀行の立場はどうなる?
  • 各銀行さんで互換性のないコインが複数作られるの? 相互交換できるようになる? 共通仕様を作る? (でないと、ウォレットが復数に?ウォレット実装が大変)

証券分野のブロックチェーンの実証実験に多数関わっていますが、DvP(同時交換)ができるようになると凄いです。

ビットコイン等の暗号通貨にどのような影響を与えるのか等も気になりますね。 コインマーケットキャップにMUFGコインが表示される日がくるのでしょうか?

Interledger まとめ

Ripple

Interledger まとめ

2015年10月9日にRippleがInterledgerと呼ばれる支払いネットワークを繋ぐプロトコルを発表しました。 取り急ぎメモ程度に内容をまとめてみました。

ざっくりとした概要

  • ILPは、Interledger Protocolの略
  • 支払いネットワーク同士を一対一で繋ぐ
  • 繋ぐ間に入るものを、コネクターと呼ぶ
  • コネクターが暗号エスクローする
  • Interledger自体には、台帳やネイティブ通貨はない
  • HTTPやSMTPみたいな中立なプロトコル
  • AtomicモードとUniversalモードがある
  • ビットコインのサイドチェーンに対して補完的。サイドチェーンとPaypalの支払いを繋いだりできる。
  • W3Cにコミュニティグループあり

メリット

  • 世界的に支払い可能
  • 安くて、早い支払い
  • 制限のないスケーラビリティ

公式サイト

ホワイト・ペーパー

関連記事

関連用語

  • blockchain: ブロックチェーン
  • Interledger: インターレジャー

「ブロックチェーン」とは? 意味や定義の変遷

ブロックチェーン

ブロックチェーンとは、どういう意味、定義でしょうか?

おそらく現状書かれている殆どのブロックチェーンの説明は、正確でない状況になっているのではないかと考えています。

ブロックチェーン業界内でも、ブロックチェーンが何を意味するのか明確に定義されていないように思います。
ブロックチェーン業界の常識は数ヶ月で変わることが多いですし、ブロックチェーンの定義は、ここ数年で2回は変わったと個人的には捉えています。なので、今まで書かれてきた「ブロックチェーンとは何か?」の説明は、最新の状況と合っていない場合がほとんどです。

なので、私なりの定義の変遷と最新のブロックチェーンの意味、定義を説明していきたいと思います。

注意)

  • 世界的に明確な定義は決まっていないと思われるので、あくまで私個人の見解です。
  • 今のところブロックチェーンとは何かを知っている、または詳しい人向けに書いてます。
  • そもそも、ブロックチェーンとはどういう意味なのかを知りたい方は、こちらを参考に。ただ、これもビットコインのブロックチェーンをメインに解説しているので、一部しか説明していません。
  • わかりやすいブロックチェーン(blockchain)とは何か? の説明 - Qiita
  • 「ブロックチェーン・テクノロジー」という言葉の定義は、また別の定義になり、今回触れません。

ブロックチェーンの定義

結論である定義から書きます。

現在、ブロックチェーンと言われる場合、大体以下のどれかの定義に当てはまるでしょう。 基本的に、Rippleなどのレジャー系はどのブロックチェーンの定義にも含まれないです。

1. ビットコインのブロックチェーン

ビットコインのブロックチェーンのみを指す。

2. 様々なブロックチェーン全般

ビットコイン、Altcoins、Ethereum等のビットコイン以外のブロックチェーンを指す。
許可型ブロックチェーン含まれると思われる。

3. データベースとしてのブロックチェーンとそれに関連する技術(コンセンサス・アルゴリズム)

データベースとしてのブロックチェーンに加え、関連するPoW, PoSなどのコンセンサス・アルゴリズムなどの仕組みや、非中央集権の特徴を含める。

4. データをブロックにまとめ、チェーン上に繋げたデータベース全般

ビットコイン、Altcoins、Ethereum等のビットコイン以外のブロックチェーンを指す。 許可型ブロックチェーンを含む。

ブロックチェーンの意味の変遷

ビットコインのみの時代 (2008年〜)

ビットコインしか存在しなかった時には、ブロックチェーンと言えば、ビットコインのブロックチェーンを指しました。今でも、the blockchain という場合、通常ビットコインのブロックチェーンを指します。 そして、ビットコインのブロックチェーンの特徴である、P2Pネットワークや、プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work)など関連するものも、ブロックチェーンの意味の中に含めて説明されている場合が多いです。

Ethereumなどビットコインのブロックチェーン以外が出てきた時代 (2013-2014年〜)

ビットコイン以外のブロックチェーンの実装(altcoins以外)が出てきてからは、ブロックチェーンと言っても、どのブロックチェーンなのかを明確に言わないと、わからない場合が出てきました。 Ethereumでは、記録するのは取引履歴だけではなく、プログラム、データも含むので、「ブロックチェーンは、取引記録を保存するもの」という表現は、この定義では合っていないことになります。 この時点のブロックチェーンは、公開型で、潰しにくい仕組み、というのは共通していたと思います。

許可型(Permissoned) ブロックチェーン時代 (2015年〜)

許可型ブロックチェーンの時代では、PoWのようなコンセンサス・アルゴリズムが必要なかったり、限られた数のノードでブロックの承認を行う場合もあります。非中央集権型(Decentralized)でもなく、検閲にも強い(censorship resistant)わけではありません。ブロックチェーンと言えば、非中央集権型というイメージからすると、ブロックチェーンではないような印象を受けます。

許可型ブロックチェーンやプライベート・ブロックチェーンが、ブロックチェーンの定義に入る場合

  • 「ブロックチェーンは、中央の管理者がいない、中央集権ではない」という表現は、正しくない
  • 「ブロックチェーンは、全ての人に公開されているデータベースだ。」という表現は、正しくない

許可型ブロックチェーンは、ブロックチェーンではないという主張もありますし、分散型データベースと呼ぶべきという主張もあります。 現時点では、議論中であり人々の間で合意が取れているように見えません。

その他の論点

変更不可能(immutable)であることは、ブロックチェーンの必須条件か?

海外の掲示板などでは、データを保存して変更可能なものは、ブロックチェーンではない、という主張をする方もいます。 ブロックチェーンの特徴として、「一度データが、ブロックチェーンに書き込まれたら、そのデータは変更できない」という説明を見聞きしたことがあるかと思います。

細かいことを言うと、書き込まれたデータが覆される場合もあります。 P2Pネットワーク上に沢山コンピュータがあり、それぞれのブロックチェーンの最新データは一致しないことがあります。どの状態をブロックチェーンに保存されたと言うのか、というP2Pならではの難しい問題があります。 そして、ブロックチェーン運営側(注1)がおかしいと思った場合、ブロックチェーンは巻き戻されることは実際にあります。51%攻撃をくらって、フォークしたブロックチェーンを、チェックポイントを置いてデータをある時点まで戻す、などです。この場合、書き込まれたデータは無効(本流のブロックチェーンではなくなる)になります。例えば、EthereumのFrontierの期間は、問題が起きた場合に元に戻すことを前提としています。

注1) 運営・管理主体がいないと言われるブロックチェーンですが、実際には開発チームがブロックチェーンを元に戻すこともあります。

許可型ブロックチェーンでは、運営側がブロックチェーンのデータを変更する可能性はより高いと思います。

コンセンサス・アルゴリズムは、ブロックチェーンの定義に入るのか?

  • PoW, PoSのような分散型コンセンサス・アルゴリズムは、基本的にパブリックなP2Pネットワーク上で必要になります。P2Pネットワーク上では、シビル攻撃が可能だからです。
  • シビル攻撃がない許可型ブロックチェーンの場合は、PoW,PoSのようなコストの高く、遅いコンセンサス・アルゴリズムは不要で、既存のビザンティン・フォールト・トレラント(BFT)なアルゴリズムで十分です。BFTを使っている分散データベースをブロックチェーンと呼んでいいのかは、まだ議論がわかれるところです。

個人的な意見では、コンセンサス・アルゴリズムは、ブロックチェーンの定義からはずすようにしています。

P2Pであることは、ブロックチェーンに必須か?

現状、P2Pを前提にしていない実装はないように思います。
P2Pを前提にしておらず、ブロックチェーンと呼ばれる実装がありましたら、お知らせ下さい。

英語表記でのブレ

以下の2つのパターンがあります。

  • blockchain (オライリーの本「Blockchain」など)
  • block chain (大学のオンラインコースなど)

その他

その他、以下の項目は定義で関連しそうですが、また時間がある時に説明します。

  • ブロックチェーンとレジャーの違いと定義。Rippleはなぜ、どうブロックチェーンではないのか?
  • CBC: cypher block chainingとの関連性は?
  • ブロックチェーンではなく、ブロックチェーン技術が意味するところは?

個人的な定義

私個人は、ブロックを鎖状に繋げたデータベースという定義で「ブロックチェーン」という言葉を利用することが多いです。なので、PoWやPoSを利用せず、既存のコンセンサス・アルゴリズムを使ったプライベートチェーンも、ブロックチェーンと呼びます。できるだけ多くの人が賛同できる最小限な意味で、「ブロックチェーン」という言葉を利用しています。基本的には、変更可能性やコンセンサス・アルゴリズムは、ブロックチェーンの定義に含めていません。

感想

数ヶ月後にブロックチェーンの意味がどう変わるのかの予想は全くつきませんし、上記の説明が古くなる可能性はあります。

許可型ブロックチェーンが出てきてから、ブロックチェーン技術は、既存のデータベースや分散型コンセンサス・アルゴリズムに近づいてきて、違いや定義が難しくなってきています。逆に既存のデータベースもブロックチェーン側の技術取り込む可能性もあるのかなと思うと、今後非常に色々な可能性が出てくるのではないか、と考えています。

時間のある時に、これも一部で話題になっているデータベース技術という視点から見たブロックチェーン技術(MVCC、マルチマスタ・データベース・レプリケーション)について書きたいなと考えています。

ビットコイン: エクリプス攻撃とは何か?

Security ビットコイン

ビットコインなどのP2Pネットワークにおけるエクリプス攻撃とは何かについて簡単に説明します。

エクリプス攻撃とは?

P2Pネットワークで、ネットワークAとネットワークBがあったとします。 双方のネットワークを繋ぐ悪意のあるノード(コンピュータ)が、A側から来た通信データを書き換えてB側に送り、B側から来たデータを書き換えてA側に送る、またはデータを送らないという攻撃です。

これによりネットワークAとネットワークBに違うデータが流れるため、同じ一つのネットワークではなく、別々のネットワークとして分断されます。

これをエクリプス攻撃と言います。

ビットコインのネットワークの場合、ブロックチェーンが分岐し、別々のブロックチェーンになるでしょう。

参考

個人的な意見

ビットコインでも、ラジオやテレビの電波でデータを放送する方法がありますし、GoogleFacebookのような企業が行う気球や飛行機、人工衛星からインターネットができるようにするプロジェクトもあります。双方のネットワークのノードに届くようにデータを送信すれば、この問題は解決できるのではないかと思います。

Ethereum のウォレット・ソフトウェアまとめ

Ethereum

2015年9月18日時点の情報で、現在6つのウォレットが存在し、3つのWebウォレットがあります。

Ethereum自体が、Frontier期間(開発者向けのリリース)です。Frontierリリースの意味とリスクを理解してご利用下さい。
Ethereumウォレットも発展途上の状況で、コードもどれくらい信用できるかは不明ですので、自己責任でご利用下さい。

1. Ethereumwallet.com by KryptoKit

公式サイト

概要

  • 2015年9月4日にベータ版のリリース
  • まだベータ版なので、少額しか扱わないように、と注意書きがある
  • Your Bitcoin Interface – Kryptokit のCEOと、Ethereumの共同創始者のAnthony Di iorioによって作られている様子
  • このウォレット、サイトは、パスワードなどを保存しないので、絶対にパスワードを忘れないようにしましょう。運営者でも再発行や復活させることはできず、永遠にEtherを失います。

機能

  • クライアント側のWebウォレット
  • Etherの送受信しか機能がない
  • コードは、ソースを見てチェックできる
  • Webウォレットをダウンロードして、オフラインでウォレットを作れる
  • ユーザ名やログイン情報は不要

今後実装予定の機能

その他

Redditでの投稿

We made an ether version of RushWallet: EthereumWallet.com (VERY beta, use at your own risk) : ethereum

2. EthereumWallet.org by Allen Dunkley

  • 詐欺だ、という報告があります。ご注意下さい。(2015年9月27日現在)

公式サイト

Ethereum Online Wallet - Safe and Secure

ソースコード at GitHub Ethereumwallet/online-wallet-hd

概要

  • オープンソース
  • クライアント側のウォレット作成、取引署名
  • Webウォレットをダウンロードして、オフラインでウォレット作成可能
  • Google Authenticator 2段階認証でサーバに保存された暗号化したバージョンのウォレット
  • パスフレーズのシードのバックアップ
  • AngularJSベース
  • Ethereum Wallet HD Frontendと書いてあるので、HDウォレットと思われる

3. MyEtherWallet

公式サイト

MyEtherWallet: Open Source JavaScript Client-Side Ether Wallet

ソースコード at GitHub
kvhnuke/etherwallet

概要

機能

  • パスワードで暗号化されたバルク作成
  • JSON, CSV, TXTとペーパーウォレットのウォレットのエクスポート
  • 簡単なペーパーウォレット作成
  • クラウドセール中のAugurのREPを買うためのインターフェイス
  • 基本的な送受信
  • クライアント側でのウォレット作成、取引の署名
  • プリセールのウォレットのインポート

その他

Redditでの投稿
Ether Wallet Generator (for now) : ethereum

4. Ethereum ペーパーウォレット・ジェネレータ

純粋なペーパーウォレットです。

EthAddress.org - Ethereum paper wallet generator

5. Etherwall

gethのインストールが必須なので、初心者には難易度が高いです。

公式サイト

Etherwall Ethereum Wallet

概要

6. Ethereum Wallet

Ethereumの本家ブログにて、Ethereumのウォレットの開発者向けプレビューが発表されています。 9/16から数えて、数週間で本番リリースされる予定です。

概要

感想

関連用語

  • イーサリアム、イサリアム、エセリウム
  • ウォレット、ワレット、wallet

HydraChainとは何か?

Ethereum

HydraChainが、2015-09-09にコードをリリースしました。

HydraChain/hydrachain

非常に興味深いプロジェクトなので、ご紹介します。

HydraChain とは?

どんなものかと簡単に言うと

  • Ethereum for Enterprises 表現している通り、企業向けEthereum
  • Ethereumの拡張: ビットコインにおけるOmni/Counterpartyのような拡張と考えると理解しやすいです。
  • HydraChainは、Pythonで書かれている
  • Permissioned Distributed Ledgers (いわゆるpermissioned-on-permissionlessと思われる)
  • プライベートか、コンソーシアムなチェーン
  • byzantine fault tolerant コンセンサス
  • Pythonコントラクトを書ける (Solidity、Serpentもサポート)
  • Ethereum Virtual Machineをバイパスして早いスマートコントラクトを実行できそう
  • Atomic Cross Chain Asset Transfer プロトコル: カスタム・プライベートチェーンが、他のチェーンとやり取りできる (EthereumやBitcoinネットワークのようなパブリックなネットワークでさえも)
  • brainbot technologiesとEthereumプロジェクトの合同開発の結果
  • MIT license

何に使うか?

前提知識

上記の説明は、HydraChainに書かれています。最先端のブロックチェーン業界では常識とされる言葉がいくつかありますが、日本ではまだ紹介されてないと思われるので、簡単に説明します。 ここ数ヶ月ブロックチェーン業界でかなり熱い分野なので、時間ある時に詳しく説明しようかと思います。

Permissioned/Permissonless

  • permissioned: 許可が必要なブロックチェーン、レジャー
  • permissionless: 許可が不要なブロックチェーン、レジャー
  • 例えば、BitcoinやEthereumは、マイナーもユーザも参加に許可がいらないので permissonless ブロックチェーン
  • Permissonedのブロックチェーンの場合、取引を承認する、ユーザが参加するのに許可が必要と、設定することが可能 (MultiChainなど)

permissioned-on-permissonless

文字通りですが、permissionlessなブロックチェーンの上のpermissionedなもの言います。 HydraChainの場合、Ethereumというpermissionlessなブロックチェーン上に、EthereumのContractでHydraChainというpermissionedなledgerを作ります。

プライベート/コンソーシアム/パブリック チェーン

Vitalikによるブロックチェーンの3つの分類です。

  • パブリック・ブロックチェーン: 誰でも読み書きや取引の送信ができる。コンセンサス・プロセスに参加できる
  • コンソーシアム・ブロックチェーン: 選ばれたノードによってコンセンサス・プロセスが決まる。(例えば、15の金融機関のうち、10の機関が必ず取引を承認するなど。)
  • 完全なプライベート・ブロックチェーン: 一つの組織にしかブロックチェーンへ書き込む許可がないもの。読む許可は、パブリックか、任意の人に制限されているもの。

  • 元記事: On Public and Private Blockchains - Ethereum Blog

Solidiy, Serpent

  • Ethereum上でスマートコントラクトを書くためのコンピュータ言語です。

BFT (byzantine fault tolerant)

この用語は、ブロックチェーン業界の用語ではなく、コンピュータ・サイエンスの一般的な用語で、昔から理論と実装があり、大規模なデータを扱う企業等で利用されています。 BFTを大雑把に説明すると、多数のコンピュータのネットワークがある場合に、一部のコンピュータが、故障等でネットワークに間違ったデータを送ってきても、正常に動作するための仕組みです。

どういう時に、Proof of Work, Proof of Stakeを使い、どういう時にBFTを使うのか?などコンセンサス・アルゴリズムの話も、時間がある時に書きたいと思います。

感想

非常にざっくりと説明しましたが、なんとなくわかりましたでしょうか?

最近は、世界的な金融機関が注目している permissioned chain/ledger ですが、この数ヶ月で本当に色々なアイディア、概念、言葉が出てきていて非常に興味深いです。逆に言うと、このような概念もすぐに廃れるかも知れません。 このような技術がうまくいくか、利用価値があるか、流行るかは置いておき、ブロックチェーン技術の新しい世界を切り開いているのは間違いないので、今後も注目しつつ、実験やテストをしていきたいと思います。